字 | あざな | むやみに本名を使うのは不吉だという理由により使われた別名。成人したときに親などから名付けられる。成人前は代わりに小字というものが使われる場合もある。 通常、人を呼ぶときは字で呼び、本名で呼ぶことができるのは主君と尊属だけである。皇帝はどちらで呼ばれることもまず無いので、建国者を除けば字が判明している人物は稀である。 近代になると字≒号となり、現在では字は使われなくなった(1920年代以降に生まれた人は字が無い人がほとんど)。 |
一世一元の制 | いっせいいちげんのせい | 一人の天子につき元号は一種類のみと定め、代替わりするまで改元しないという制度。中華では明と清、日本では明治時代から採用されたが、いずれの場合も元号が帝の諡号の代わりとして用いられている。 |
諱 | いみな | 貴人の実名。特に皇帝や皇后の諱は公式文書では使われず、別の文字を当てられることが多い |
易姓革命 | えきせいかくめい | |
王 | おう | |
外戚 | がいせき | 皇帝の后妃の一族。后妃が皇太子を生むと特にその権限が強まった。 |
可敦 | かとん・ハトゥンKhatun | 可汗の妻。唐代には突厥やウイグルなどの君主の妻を称した。 |
汗 | かん・ハン・ハーン・カーンKhan | 蒙古・トルコ・韃靼など北方遊牧民の君主の称号。可汗(かかん・かがん)とも表記する |
宦官 | かんがん | |
皇后 | こうごう | 皇帝の正妻。日本では「皇后≧中宮>女御>更衣」だが、中華において皇后に次ぐ位は貴妃(皇貴妃)・貴人などであった。 先代皇后は皇太后、先々代皇后は太皇太后という。 |
公主 | こうしゅ | 皇帝(先代皇帝なども含む)の娘。主に三公に嫁いだことからそう呼ばれる。 先代皇帝の娘(現皇帝の姉妹)を大長公主、現皇帝の娘を長公主と呼ぶこともある |
皇帝 | こうてい | |
国姓 | こくせい | その王朝の皇帝の姓。臣下がこれを与えられるのは大変な名誉であった |
諡号 | しごう | その人の生前の功績に基づいて、死後に名付けられた称号。西周のとき始まった制度で、それ以前は単に号といった。王朝の最後の皇帝は次の王朝で諡号を付けられるため、不名誉な諡号になることが多い |
浸透王朝 | しんとうおうちょう | |
清官・濁官 | せいかん・だくかん | 激務を伴うゆえに貴族が敬遠した官職を濁官といい、その逆を清官という |
正史 | せいし | |
征服王朝 | せいふくおうちょう | |
禅譲 | ぜんじょう | |
太子密建の法 | たいしみっけんのほう | 儲位密建の法ともいう。 |
竹書紀年 | ちくしょきねん | 古代中国の伝説時代について書かれた竹簡書。漢代には既に散逸していたので、『史記』はこれの内容を踏まえていない。279年、魏の襄王の墓を盗掘して見つかった |
朕 | ちん | |
天子 | てんし | 周の王、秦以降の皇帝、および日本の天皇を指す呼称 |
内朝・外朝 | ないちょう・がいちょう | |
貝勒 | ばいろく・ベイレBeile | 多羅貝勒の略で、王を意味する満州語。金朝に於ける勃極烈に相当。親王・郡王に次ぐ第3等の爵位で、皇族や蒙古貴族に与えられた |
伯仲叔季 | はくちゅうしゅくき | 孟仲叔季ともいう。 |
万歳 | ばんざい | |
廟号 | びょうごう | |
附馬 | ふば | 皇帝など貴人の娘婿。附馬都尉に任ぜられることが通例だったのでこう呼ばれた |
放伐 | ほうばつ | |
楽浪郡 | らくろうぐん | |
和蕃公主 | わばんこうしゅ |